アニメ版『海がきこえる』を見た
今年お亡くなりになった氷室冴子さんによる原作をアニメ化した、スタジオジブリ初のテレビスペシャル作品である『海がきこえる』を、先日初めて見ることが出来ました。
タイトルと、長い黒髪を持つ美少女と、吉祥寺駅ぐるり回転シーンだけは知っていました。ですが、まったく見る機会が無くて、「なんで金曜ロードショーとかで他のジブリ作品みたく放送しないんだろ?」と思っていたら、上記のように、テレビスペシャル作品として制作されてたのですね。尺は72分。これでは2時間枠に収めるには足りなすぎます。なるほど、金曜ロードショーでは放送されないはずです。
さて、そんなアニメ版『海がきこえる』ですが、僕は視聴する前に漠然と幾つかのイメージを抱いていました。
僕は、他人から聞いた話、パッケージや装丁の絵から抱く印象、あらすじから想起される展開、配役から想像されるキャラクター像、CMから受けるインパクト等々、イメージ=先入観を強く抱くことが多く、そしてそれはいい意味でも悪い意味でも、ほとんどの場合外れます。
アニメ版『海がきこえる』を見る前に僕が抱いていたイメージは、主人公である拓が、彼よりも精神的に何倍も大人である里伽子に振り回される・・・というようなものでした。特に中高生の時期というのは、男子よりも女子の方が精神年齢が高いことが多いですから。
ところが、実際に見てみると、里伽子がすんごく子供っぽくてびっくり。でも、そこが魅力なんですよね。
随分と達観して見える『耳をすませば』の中学生・天沢聖司と違って、『海がきこえる』の高校生・拓たちは、優等生だけど、まだずっと等身大で。
社会生活における処世術を大人たちのように会得していない拓たちは、感情を直線的にぶつけることもあれば、曲がりくねってひねくれた対応をしてしまう・・・そうして生まれた親友間、そして想いを寄せる者との間でのディスコミュニケーションな出来事を、少しだけ大人になった拓たちが、その出来事の中心になっていた里伽子のいない状況で思い返す。ありきたりと言っちゃえばそうなのですが、そのありきたりな題材を上手く描けている作品だと思いました。コントラストが低めの淡い作画とも、実に見事にハマって見えました。
ともかく、僕は好きです。
また、いつか地上波で放映されないかしら・・・。
未成年で飲酒してますシーンとかあるから、今のご時世ではやっぱ無理かな・・・?
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海がきこえる
販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント |
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海がきこえる
アーティスト:サントラ,永田茂 |
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海がきこえる (徳間文庫)
著者:氷室 冴子 |
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海がきこえる〈2〉アイがあるから (徳間文庫)
著者:氷室 冴子 |
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