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エヴァンゲリオン新劇場版:序:感想&解説(ネタバレ有り)

エヴァQの感想記事はこちら↓(2012年11月24日追加)

http://okujo-circle.cocolog-nifty.com/mankenshibunken/2012/11/q-4f87.html

9月1日に新宿ミラノ座で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を見た!見た!と散々言ってきたけれど、まだ感想とか解説について詳しく書いてない・・・ので今回書いちゃいます・・・つーか書きたい言いたい喋りたい!

で、内容にはちとネタバレ分を含むので、そういうのが嫌な人は即ブラウザバック推奨ッス。すんません。
あと、オリジナル版というかTV版と旧劇場版を見てることを前提に書きます。すんません。
それから、これは批評とかレビューとか思ってみられると困ります。だって俺、めっちゃエヴァオタだもん、信者だもん(´・ω・`)
曇り無き眼で、限りなく客観的に中立性を持って書くことなど不可能ですんで・・・そこんとこもご勘弁を。

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で、今回の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
庵野さんがかなり「(旧版から)変える」って言ってるから、単純な対応関係を持って語れないんだけど、とりあえず旧版の1話「使徒、襲来」から6話の「決戦、第三新東京市」までのお話になってます。
故にアスカは出ませんまったく出ません(´・ω・`)
でもカヲルくんはでます、ちょこっとだけど声つきでちゃんと出ます(・∀・)

えー、で、内容ですが、序盤の物語の筋道はほぼ旧版と同様で、カットなども同じ?ようなのが散見されるけど(一応ちゃんと全部書き下ろしみたいです)、細かいとこ、そして重要なとこが結構変わってました。
例えば、旧版では1話でエヴァが出撃して終わり、2話「見知らぬ、天井」では冒頭、病室で目覚めるシーンから始まり、最後の最後で、シンジくんがどう戦闘が帰結したかを思い出す形になってます。ここで視聴者もどう戦闘の決着が付いたか初めて知るわけです。

ですが、新劇場版ではここは時系列通りに進み、出撃→戦闘→暴走→決着→病院へと分かりやすい流れになってます。
しかしまー全体的にこう分かりやすく再構築されただけじゃあ、上映後に拍手なんてわき起こることはないでしょー。
「おいおい総集編か!」「ただの再編集版かよ!」って感想とため息で劇場が埋め尽くされたのがオチかもしれません。

拍手が起きたということは、観客それぞれがカタルシスのような何かを感じたからこそだと思うのです。

で、自分は感じましたよもちろんカタルシス。
それはただ12年前の美化された思い出という美酒に酔わされたカタルシスじゃあ無かったです。
新しく生み出された『エヴァ』の姿が見れたから、カタルシスを感じれたんス。

例えば旧版ではとことんウジウジしてたシンジくん。
旧劇場版では、戦略自衛隊からシンジくんを守るために深傷を負ったミサトさんが、最後、「大人のキスよ」と言ってシンジくんにキスをして、彼をエヴァ初号機の下に送り出し、死んじゃいます。・゚・(ノД`)・゚・。
キスと、渡された形見とも言える品。
それを噛み締め握り締め泣くシンジくん、これで一念発起するかと思いきや、それでもネガティブウジウジ思考のまま。
当時、そして今も、そんな彼には個人的に感情移入出来にくかったです。

だけど今回のシンジくん、確かに基本はあのウジウジ思考のままですが、至る所に変化が見て取れます。前向きな変化が。
これはシンジくん単独のことではなくて、シンジくんへの周りの人間の関わり方にも旧版よりも前向きさを感じ取れるんですわ。絆(と言ったら言い過ぎかな?)、みたいな。

旧版では物語の最終盤でやっとシンジくんや視聴者の前に姿を表したアダム・・・に見せかけたリリス。
それが今回、「死ぬのは怖いですよ、ミサトさんたちは安全な場所にいてズルいです」とかウジウジgdgd言うシンジくんを諭すために、物語早々、ヤシマ作戦時点(旧版5,6話時点)でシンジくんと視聴者の前に姿を現します。
ミサトさんに手を握られたまま連れられて行ったセントラルドグマで。

リリスの持つ意味、ネルフの使命を説明し、

「命を張ってるのはあなただけじゃない」

そう言って優しく諭すミサトさんはシンジくんの手を握り締めます。
そしてシンジくんは、目を逸らしつつも小さな声で「もう一度・・・乗ってみます」って言うんです、言いながらギュッと握り返すんですよミサトさんの手を。
TVCMとかでも流れてるシーンというかカットです。
自分はここで、思わずジーンってきちゃいました。

で、トウジ(&ケンスケ)との軋轢と和解の場面にも、個人的にいいなと思えるシーンが追加されてます。
ヤシマ作戦、エヴァ搭乗直前にミサトさんから届けられた、トウジ、ケンスケのメッセージとか・・・簡潔ですがグッと来ましたわ。

とにかく人との関わりをより強く感じたんスよね、旧版より。
日本全国の電力を託されると同時に、ネルフ職員の希望、あるいは市民の希望が託されてるってカットが地味だけど挿入されてて、否が応でも盛り上がる。

本当にヤシマ作戦は、もうクライマックス大決戦って感じの勢いで、すごかったです。
自在に姿を変え(この姿の変え方は一見の価値有り!つーか見なきゃ損!)、強力な攻撃を駆使する第6使徒(旧版では第5使徒)ラミエル。
それに必死に対応するミサトさんをトップとした作戦局の面々とネルフの職員たち。
壮絶な、本当に壮絶な作画による攻防戦と、緊張感溢れるスピーディなカットで見せるミサトさんたちの活躍。

そして、クライマックス、日本全国の電力を託された陽電子砲の初発が外れ、ラミエルの反撃に心身ともにダメージを食ったであろうシンジくん。
そのシンジくんを「使えない」として更迭しようとしたゲンドウにミサトさんが「自分の息子を信じてあげて下さい」と直訴するシーン。
そしてトウジ、ケンスケらの言葉を反芻しながら、もう一度陽電子砲を撃とうと必死でその下へと這いずっていくシンジくんとエヴァ初号機。
そのシンジくんとエヴァ初号機を山が蒸発するほどの威力の攻撃から献身的に守る綾波とエヴァ零号機。
そして彼らチルドレンを必死にサポートする名も語られぬ大勢のネルフ職員たち。

まさに「命を張ってるのはあなただけじゃない」
はい、もうすごく盛り上がりましたよ自分。

陽電子砲の第2撃でラミエルがコアを破壊され形象崩壊(旧版では使徒沈黙しました。新映画版では使徒、完全に形象崩壊しましたってなってる。つまりコア破壊されると、血を流すようにドロドロに溶けちゃったりする)を起こした後、頽れた綾波の乗る零号機を抱き起こし、プログレッシブナイフで強引にエントリープラグを排出させて、綾波の安否を確認しようとするシンジくん。
旧版と大体同じ流れなんだけど、今までの積み重ねが違う分、シンジくんの行動にもより前向きさを感じて。
何より「笑えばいいと思うよ」と言われて微笑んだ綾波は、シンジくんの頬が染まっちゃうほど可愛くて、そして、その微笑みの際、綾波は旧版みたいにゲンドウの顔をシンジくんに重ねなかったとこも、二人の絆が旧版の時より深まった気がして、とてもよかった。
だから手を取り合おうとする二人に思わずジーンと来たんスよもう。・゚・(ノД`)・゚・。

とにかくヤシマ作戦。
これアニヲタなら絶対見る価値有りますぜ!と信者の俺が言っておきますw
卑怯なくらい盛り上がる出来になってます。
鬼作画、鬼カットの連続。
旧版見てどう決着がつくか大体知ってるはずなのに、固唾を飲み手に汗握る出来映えです!
見入る出来です!
魅入られる出来です!

んでも一番卑怯なのは次回予告ですわw
あんな予告されたら、次回も見ないわけにはいかないじゃん!ってねw

うん、だから拍手も沸くよーw

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