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『時をかける少女』プレイバック

さて、またまた『時をかける少女』のお話です。
昨年の上映時に散々感想やらなんやら書いたんだけど、こっちのブログではまだ書いてなかったので。
あと、予想以上に「時をかける少女」「未来で待ってる」「解釈」とかの検索ワードで飛んできて下さる方が多いので。

千昭とのラストシーンで二人は、

「未来で待ってる」
「うん、すぐ行く。走っていく。」

と言葉を交わします。
で、このやり取りの解釈を知りたいっつーか、どういう事だろう?と思ってらっしゃる方も多いようで自分なりの考えを。

フツーに考えると、真琴と千昭が物理的に再会することは、今後一切ありえないと思います。
時間の流れは誰にとっても同じです。

まさに「Time waits for no one.」

未来に戻った千昭と、現在に留まった真琴も例外ではなく、真琴がいかに走って未来へ行こうとしても、二人の間の時間の差は埋まることがありません。

原作というか前作(と言った方がしっくりくる)であろう実写版『時をかける少女』でもヒロイン・芳山和子(アニメ版の魔女おばさんですね)が恋するのは未来人です。
彼は2660年(だったかな?)ぐらいから来たと言います。
千昭が語る未来の変貌ようから考えるに、おそらくアニメ版『時かけ』でも、二人を隔てる時間はそれぐらい茫漠としたものであるでしょう。

仮にアニメ版『時かけ』で千昭が来た未来がたった十数年後とかそんなものであれば、わずか数年後に千昭が産まれて、二人は物理的に再会できるかもしれません。
しかし、その赤ん坊の千昭は、真琴とあの夏を過ごし、想いを共有した千昭ではありません。
この意味でも二人の「再会」はやはりありえないでしょう。

では「未来で待ってる」とは何を待ってるのでしょうか?

その答えは、具体的(即物的)に言ってしまうならば、あの「絵」のことでしょう。
千昭が過去へタイムリープしてまで見たかったあの絵。
その絵を待ってるのです。

で、真琴は、その「想い」に対して「すぐ行く。走っていく」と答えます。
彼女は最後の最後のシーン、グラウンドで物語の始まりと同じように野球をしてるシーンで、功介が千昭が突然いなくなったことを愚痴るのに対し、「(千昭は)やりたいことが決まったんだよ、きっと」と答え、さらに「私もさ、実はこれからやること決まったんだ」と言います。それはきっと「この掛け替えのない今という時間を、未来へ向けてあの絵を守るためにも懸命に生きる」ということなのではないでしょうか?

この真琴が「これからやること(・・・つまり絵を守ること)」を、彼女は「すぐにいく。走っていく。」と言うように、懸命に頑張るのだと思います。まさに駆けて駈けて翔てかけて。

そして千昭。
彼が未来に戻るのは、タイムリープの仕組みからして一瞬で済む事でしょう。
しかしその一瞬にして戻った果てしない時を隔てた未来で、彼はきっとあの絵が残ってることを知るはずです。
千昭にとってはさっき真琴と別れたばかりですので、まさに一瞬の出来事。
ですが、その絵が残ってるのは、真琴がずっと過去で絵を守るために頑張ったからこそ、
なわけで、容易ならざることなはずです。

絵を見たとき、千昭は真琴の絵に込められた「想い」を受け止めるはず。真琴の存在を感じ取るはず。
そう、おそらく何百年も離れた遠い未来で、一瞬のうちに、です。
千昭はこの時、真琴が未来へタイプリープしてきたように感じ取るのではないでしょうか。
「すぐ行く。走って行く。」との言葉通りに、真琴は走ってすぐに千昭に絵を・・・想いを届け、千昭も一瞬にしてそれを受け止めるはず。
時間を隔てて届いた想い。繋がった二人の心、というわけです。

千昭と真琴は物理的に再会は出来ませんが、その心は絵を介したタイムリープを通じて、しっかりと再会できたというわけです。

そしてこの真琴の最後のタイムリープをもって、彼女は本当の意味での「時をかける少女」になるのだと思います。

なお、テレビ放映しか見てない方は、是非エンディング曲である奥華子さんの『ガーネット』を聞いてみて下さい。
真琴の想いが率直に美しく謳いあげられています。

『ガーネット』の歌詞にあるように、真琴が成長し、いつか他の人を好きになったとしても、千昭は永遠に真琴にとって大切な人なのでしょう。

果てしない時を隔てても、二人の間にはしっかりとした絆が結ばれている。
うん、とてもステキな話だと思います。

以上、時かけ厨な自分なりの解釈でした。
これが正解だ!とか言うつもりはありません。
みなさん自身も、この作品を見て色々と感じ取れたと思います。
それが出来る作品であること自体、とてもステキで大切な事だと思いますから。

 

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