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『秒速5センチメートル』と『時かけ』(3)

2の続き)『秒速5センチメートル』は、主人公である遠野貴樹の小学生時代から社会人となった後までの十数年の軌跡を辿った映画で、3話の短編から構成された全60分の作品になってる。

以下、ネタバレ含んでるんで、読みたくない人は即バック。








さて、第一話「桜花抄」では東京での小学生時代のシーンから始まる。

小学生時代、転校してきた篠原明里と同じく転校してきた身であった貴樹はお互いに惹かれ合うようになる・・・が、卒業と同時にまず明里が栃木の中学にいくことになり、そしてまた貴樹自身も中学一年の終わりに鹿児島への転校(引っ越し)が決まる。東京と栃木に離れて文通(なんてピュア!)を介した事実上の遠恋を続けてた二人は、貴樹の鹿児島への転校という事実を前に、一年ぶりに会おうと決心、3月の4日、貴樹は明里の待つ栃木の岩舟へと電車で向かう。けれど、大雪によって電車の運行は大幅に遅れて・・・。

ここらへんの展開は『ほしのこえ』や『雲の向こう、約束の場所』と同じとも言え、想い合う二人が、大きな壁によって隔てられる様子が描かれてる。ただ前二作のようにSF的なものじゃなて、至極現実的な壁なのだけど。

さて、待ち合わせ時間に大幅に遅れることにはなってしまった二人だけど、小さな駅舎の待合室で、明里は何時間も待っていた。健気にも待っていてくれた!再会することが出来た!

深夜の再会を喜ぶ二人。手紙にも書いてた桜の木の下、花びらのように舞う雪が降る中、二人は・・・

そして翌日、貴樹は言う。「世界の何もかもが変わってしまったと思った」と。
一話は二人が駅で別れるシーンで終わる。
その際、二人とも、ある選択をする(貴樹の場合は不注意でもあるのだけれど)。
これが後々、「あの時」とか「もし~」につながってくるようになってる。

さてさて、その後の第二話「コスモナウト」では転校後の貴樹を第三者(貴樹に想いを寄せる少女)の視点から、第三話「秒速5センチメートル」では大人となり社会人となった貴樹と明里を極力台詞とかを省いた新海さん特有の極上の「絵」で魅せてく。
山崎まさよしの「One More Time One More Chance」が流れるとことかはもう反則としか言えない出来で。

でさ、これって過去に囚われた貴樹(そして明里)がずーっと、ずぅーーっと、それ引き摺ってる話なワケですよ。
思春期の初恋。それを一途に思い続ける。うーん純愛。なんてピュア。

・・・。

・・・・・・。

ピュア?

つーかさ、初恋って実らんよね。大抵。(続く)

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