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『秒速5センチメートル』と『時かけ』(7)

6の続き)さて、いかに前二作のようなSF色を排したとしても、『秒速5センチメートル』は紛れもないフィクションで、嘘な物語なワケです。

けれど、フィクションだから、アニメだから、何でもありのご都合展開ってのはやっぱヤダ。
フィクションで嘘であるからこそ、ホントっぽいって信じ込ませる、騙し込ませる「説得力」が欲しいし、そういう「フィクションだから」「アニメだから」と か言って割り切る部分と、そうじゃない「説得力」のある部分の絶妙な配分が、共感を生みやすくなるんだと思うし、名作と呼ばれるモノを生み出す一つの鍵に なってるんじゃないのかなって思うのね。

嘘の中にほんの少しだけ本当のことを紛れ込ませるような。
ハッタリの中に、本当に伝えたいテーマを紛れ込ませるような。

『時かけ』はよく言われるように粗がある。SF的設定に。
だけど、そういう「アニメだから」とかで許される部分と「Time waits for no one.」という言葉で端的に表されてるテーマとのバランスがとてもいい。
だからSF的な矛盾というか粗にも目を瞑って、そのテーマの「説得力」に心地よく騙されることが出来た。

対して『秒速』
こっちの最大の説得力・・・つーか心地よく騙すためのギミックは何だろう?って考えた時、それはやっぱりあの新海さん独特の映像美なんだと。
少なくともストーリーで語られてるテーマではない気がする。
一番のギミックは、やっぱりあの映像美。
あの映像美に、心、持ってかれてしまう。
あの描写に「騙されて」しまう。しまいそうになる。
画に脳みそを持ってかれちゃう。
そこは大きな魅力であるけれど、同時に「映像だけ」っていう評価を生む要因にもなってる。

新海さんの「キミとボクがいるこのセカイ」を超えた作品が見てみたい。
あの極上の映像で。
だからこれからも応援していこうと思う俺なのでした。


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